神社の「禰宜」とは何者か?宮司との格差と知られざる現場のリアル
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「神職は優雅に祝詞をあげているだけ」という世間のイメージは、現場に足を踏み入れた瞬間に粉々に砕け散る。禰宜の一日は泥臭いマルチタスクの連続だ。早朝の日供祭(毎朝神前に供物を捧げる儀式)に始まり、地鎮祭などの外祭への出向、厄払い祈祷、神輿の修繕手配、果ては境内の倒木処理や草刈りまでこなす。
待遇面の実情も、決して平坦ではない。都市部の大規模神社や有名観光神社に奉職する禰宜であれば、年収500万円から700万円前後に達し、一般的な中堅企業の管理職並みの待遇が確保されることもある。だが、そうした神社は氷山の一角に過ぎない。地方の氏子神社では、専従の禰宜を雇う財政的余裕すらなく、平日は公務員や会社員として働きながら、週末だけ白衣と袴を身にまとう「兼業神職」が多数を占めている。
少子高齢化で氏子数が減少する過疎地では、年収200万円に満たない社務手当のみで食いつなぐ過酷な現場もある。華やかな祭りの裏で、神殿の雨漏り補修費をどう捻出するか電卓を叩くのが、現代の禰宜が直面するリアルな日常だ。