豆乳で乳がんリスク上昇は本当?最新研究が明かす噂の真相と1日の適量
豆乳で乳がんリスク上昇は本当?最新研究が明かす噂の真相と1日の適量の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
日本の医療現場や栄養学において最も信頼性の高いエビデンスの一つが、国立がん研究センターが実施しているJPHC研究(多目的コホート研究)です。40歳から59歳までの日本人女性約2万1852人を対象に、10年間にわたって追跡調査を行った結果、大豆製品の摂取と乳がんリスクに関して決定的なデータが得られました。
この研究では、参加者を大豆イソフラボンの摂取量に応じて4つのグループに分類し、乳がんの発生率を比較しています。その結果、摂取量が最も多いグループ(1日あたりのイソフラボン摂取量が平均約46mg以上)は、最も少ないグループと比較して乳がんの発症リスクが約43%低下していたことが判明しました。
さらに注目すべきは、閉経前と閉経後の違いです。年代別の分析において、特に閉経後の女性において大豆イソフラボン摂取による明確なリスク低下が確認されました。伝統的に大豆を日常食としてきた日本の食文化が、欧米諸国と比較して乳がんの発症率が低かった背景には、こうした大豆イソフラボンの保護的な作用が大きく関係していると考えられています。