結婚指輪はなぜ左手薬指?右手につける意味と10本の指の真相
結婚指輪はなぜ左手薬指?右手につける意味と10本の指の真相の疑問点について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
「結婚指輪=左手」という図式は、決して全世界共通のグローバルスタンダードではありません。欧州をはじめとする諸外国に目を向けると、実に多くの国々で「結婚指輪は右手薬指につけるのが正統」とされています。
代表的な地域として知られるのが、ドイツ、オーストリア、ノルウェー、デンマークなどの北欧・中欧諸国、さらにはポーランド、ロシア、ウクライナ、ギリシャといった東欧および正教会(オーソドックス)の信徒が多い国々です。これらの文化圏で右手が選ばれてきた歴史的根拠には、古代ローマ法や言語文化が色濃く影を落としています。
ラテン語において、右手や右側を意味する単語は「dexter(器用な、正しい、正義)」であり、英語の「dexterous」や「right(正しい・右)」の語源となりました。対照的に左側を意味する単語は「sinister(不吉な、邪悪な、不器用な)」を意味します。古代ローマ法体系や正教会の教義において、右手は「正義、真実、公的な誓約、神聖な契約」を交わすための神聖な手と位置づけられていたため、婚姻という神聖な盟約の証を右手に掲げることこそが正統と見なされたのです。
さらにドイツなどでは、婚約期間中は左手薬指に指輪をはめ、結婚式の誓約の瞬間に右手の薬指へと移し替えるという美しい伝統的プロトコルが存在します。インドの伝統的ヒンドゥー文化でも、左手は不浄の手とされる歴史的背景から右手や足の指(ビチュヤと呼ばれるトゥリング)に装飾を施す文化があり、国際的に見れば右手着用はなんら不自然なことではありません。