Ptpの名曲Voiceが放つ魂の叫びとKの真意|歌詞和訳と制作背景
Ptpの名曲Voiceが放つ魂の叫びとKの真意|歌詞和訳と制作背景に関する注目トピックを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。
『Voice』の圧倒的な説得力は、作詞者であるKのボーカルだけでなく、ギタリストのPABLOを中心とした楽器隊の綿密なアンサンブルによって支えられています。当時の音楽誌のロングインタビューにおいて、PABLOはこの楽曲の制作秘話として「リフを組み立てる際、ただヘヴィにするのではなく、コード進行の中に常に憂いを含ませるボイシングをミリ単位で模索した」と証言しています。
ギターTAB譜を分析すると、チューニングはPTPの王道である全弦1音下げ(Drop C:C-G-C-F-A-D)が採用されていることが分かります。導入部のイントロリフでは、低音弦の開放弦をミュートしたザクザクとした刻みに、オクターブ奏法やサスペンデッドコード(sus4)特有の浮遊感をまぶすことで、単純なラウドロックの定型に陥らない奥行きを持たせています。ギター初心者がTAB譜を追う際、リズムの符割り自体は難解ではないものの、PABLO特有の「ピッキングのダイナミクスレンジ(強弱の幅)」とミュートのキレを再現するには相当な基礎体力が求められます。
そして何より特筆すべきは、Kのボーカルアプローチとシャウトのメカニズムです。Kの発声は、現代のボイストレーニングで多用される「咽頭への負荷を極力抑えた仮声帯ベースのフライスクリーム」とは一線を画していました。もちろん基本の共鳴腔は確保されていましたが、彼の真骨頂は中低音の温かいクリーンボイスから、感情の昂ぶりとともに歪みを増していくオーバードライブ唱法にありました。肉体と声帯の限界を恐れず、情念をそのまま咽喉に流し込むようなシャウトは、医学的・発声学的には極めてリスキーでありながら、録音された音源やライブから唯一無二の悲壮感と説得力を放ち続けたのです。