東海村臨界事故の被害者が遺した真実 凄絶な治療記録と崩壊の現場

東海村臨界事故の被害者が遺した真実 凄絶な治療記録と崩壊の現場に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

東海村臨界事故において、至近距離で作業を行っていた大内久氏(当時35歳)と、すぐ近くで作業を助けていた篠原克嘉氏(当時40歳)の2人は、人体の許容量を遥かに超える放射線被曝を被った。中性子線は、身体を構成する細胞の核にあるDNAを寸断し、生命の「設計図」を完全に消失させる。

大内氏の治療が83日間に及んだ末に多臓器不全で亡くなったのに続き、6〜10シーベルト程度を被曝した篠原氏もまた、211日間にわたる激しい闘病の末に感染症と多臓器不全で命を落とした。外見上は大きな外傷がないように見えた被曝直後から、徐々に免疫系が崩壊し、消化管からの大量出血と感染症が襲いかかるプロセスは、放射線被曝がもたらす恐怖の真実を刻み込んでいる。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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