100均マイナンバーカードケースの落とし穴|ダイソー・セリア徹底検証
100均マイナンバーカードケースの落とし穴|ダイソー・セリア徹底検証の全貌を詳しく解説してご紹介します。
情報セキュリティへの関心が高まる一方で、ネット上のコミュニティやSNSでは技術的な誤解が定着しています。その最たる例が、「スキミング防止ケースに入れておけば磁気不良も防げる」という思い込みです。
マイナンバーカードには、電子証明書などを記録した「非接触ICチップ」と、カード裏面上部に配置された「磁気ストライプ」という、全く異なる2つのデータ記録領域が存在します。前者は電磁誘導を利用した13.56MHzの無線通信であるのに対し、後者は物理的な磁化パターンによって情報を保持しています。
一般に販売されているマイナンバーカード 磁気不良対策ケースは、外部の強い磁力線(スマートフォンのスピーカー部やMagSafe磁石、バッグのマグネット留め具など)をカードの磁気帯に近づけないための「高透磁率磁気シールド板」を必要とします。しかし、100均で手に入る多くのスキミング防止スリーブは「高周波電界を反射・吸収するアルミ箔」で構成されており、直流磁場や強力な永久磁石が発する磁力線を減衰させる能力は極めて限定的です。
「100均のスキミング防止ケースに入れてスマホと一緒にポケットに入れていたのに、病院の受付機で磁気エラーが出て再発行になった」というトラブルの多くは、電波対策と磁気対策の物理的な違いを把握していなかったことに起因しています。スマートフォンの手帳型ケースやマグネット付きアクセサリとカードを密着させて持ち歩く場合、100均の簡易スリーブ単体では磁気ストライプの破損を完全に阻止することは困難です。