東洋の魔窟が蘇る!伝説の九龍城砦写真集とサイバーパンクの原点
東洋の魔窟が蘇る!伝説の九龍城砦写真集とサイバーパンクの原点にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
九龍城砦が他のどんなスラム街とも一線を画していたのは、わずか0.026平方キロメートルという狭小な敷地に、数百棟もの無許可高層ビルが隙間なくひしめき合っていた点にある。見上げれば電線と排水管がクモの巣のように張り巡らされ、太陽の光は最上階の屋上以外には届かない。通路は昼間でも薄暗く、常に水滴が滴る不気味な暗闇が広がっていた。
解体直前の全貌や住人の暮らしを捉えた未公開スナップや貴重なドキュメント写真の数々は、当時の実情を克明に物語る。無免許の歯科医院が並ぶ路地、肉の加工場、自家発電で稼働する小さな工場、そして屋上で笑顔を見せる子供たち。危険な「魔窟」というパブリックイメージの裏側にあったのは、驚くほどたくましく豊かな生活空間そのものだった。