モップみたいな犬の正体とは?ドレッド毛の理由や値段・飼育法を徹底解説

モップみたいな犬の正体とは?ドレッド毛の理由や値段・飼育法を徹底解説の詳細について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

愛犬家の間で「モップ犬」の愛称で親しまれている犬たちの代表格が、ハンガリー原産のコモンドール(Komondor)とプーリー(Puli)です。一見するとぬいぐるみやアニメのキャラクターのようですが、この特異なフェルト状・コード状の被毛には、牧畜犬としての過酷な歴史と合理的な生存戦略が隠されています。

彼らの被毛がドレッドヘアのようになる最大の理由は、「外敵の牙を通さない天然の鎧(アーマー)」としての役割を果たしていたためです。かつてハンガリーの草原地帯(プスタ)で羊の群れをオオカミやクマから守っていたコモンドールは、敵に噛みつかれても皮膚まで牙が届かないよう、分厚く硬く絡み合う被毛を発達させました。同時に、この被毛は極寒の冬の寒風や照りつける夏の直射日光、雨風を完全にシャットアウトする高機能なシェルターとしても機能していたのです。

では、あのコード状被毛の仕組みはどのようになっているのでしょうか。実は、子犬の頃からモップのような状態になっているわけではありません。生後間もない時期は柔らかいウェーブ毛ですが、生後8カ月から1歳前後を迎えると、柔らかいアンダーコート(下毛)が抜け落ちる際、硬いトップコート(上毛)に絡みつき始めます。この抜け毛と生きた毛が自然に撚(よ)り合わさることで、紐(ひも)状の束=タッセル(コード)が自然形成されていきます。成犬の立派なドレッドヘアが完成するまでには、およそ2年から3年の歳月を要します。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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