てつのくじら館の真価!無料の理由と潜水艦あきしお潜入の全貌
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史料館の3階から直結するハッチをくぐり抜けると、空気が一変します。そこは外の世界から完全に遮断された潜水艦あきしお 内部見学の空間です。ゆうしお型潜水艦の7番艦として建造された「あきしお」は、全長76.2メートル、全幅9.9メートル、水中排水量3,200トンを誇る鋼鉄の要塞です。
艦内に足を踏み入れた来館者が一様に息を呑むのは、その徹底的な空間の切り詰めぶりです。乗員約75名が数か月にわたり閉鎖空間で生活するため、通路の幅やすれ違いスペースは極限まで削ぎ落とされています。3段重ねに組まれた乗組員のベッドは、大人が体を滑り込ませるのがやっとの広さ。士官室や発令所、舵輪や計器類が壁面から天井に至るまで整然と埋め尽くされており、現場でしか知り得ない重厚な機能美が迫ってきます。
発令所では、実際に現役時に使われていた2基の潜望鏡を覗き込むことが可能です。片方の潜望鏡からは呉港を行き交うフェリーや対岸の工場地帯がくっきりと映し出され、レンズを通して見る外界の光景に子供から大人まで感嘆の声を漏らしています。艦内にはボランティアとして元自衛官やOBが常駐しているケースが多く、「この狭い空間でどのように当直勤務を回していたのか」「赤色照明が灯る夜間航行の心理状態とはどのようなものか」といった手記や一次証言に勝る生々しい肉声を直接聞くことができます。
潜水艦のインパクトに目を奪われがちですが、本館2階に広がる掃海艇 掃海部隊展示こそ、日本が世界に誇るもう一つの重要な現場記録です。第二次世界大戦中、日本近海には連合国軍によって数万個もの機雷が敷設されました。戦後、危険を顧みず航路啓開に命を捧げた掃海部隊の奮闘、そして1991年のペルシャ湾派遣における決死の機雷除去任務に関する史料や実物装備は、静かながら強烈なメッセージを放っています。