カナヘビとトカゲの違いとは?庭の爬虫類を一瞬で見極める特徴と真実

カナヘビとトカゲの違いとは?庭の爬虫類を一瞬で見極める特徴と真実の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

庭先で爬虫類に出くわした保護者や園芸愛好家から最も多く寄せられる懸念が、「噛まれたときの毒性」についてです。生物学的な調査結果から断言すると、日本本土に生息するニホンカナヘビ、ニホントカゲ、ニホンヤモリには一切の毒性はありません。毒腺や毒牙といった器官は進化の過程で備わっておらず、体液や鱗に触れても毒素による健康被害が生じる心配は皆無です。

世界中に7,000種以上存在するトカゲの仲間を見渡しても、毒を持つのは北米のアメリカドクトカゲやメキシコドクトカゲ、そしてオオトカゲ科の一部(コモドドラゴン等)など極めて限定的です。万が一、捕獲時に指を噛まれたとしても、出血を伴う軽微な擦り傷ができる程度です。ただし、野生生物全般の口内や皮膚にはサルモネラ菌などの常在菌が存在する可能性があるため、触れた後は必ず石鹸で入念に手を洗う習慣が欠かせません。

もう一つの顕著な生態現象が、外敵から逃れるために自らの尾を切り離す自切(じせつ)です。カナヘビもトカゲも、鳥やネコなどの天敵に捕まりそうになると、尾椎骨にある「脱落節」と呼ばれる切れ込みから意図的に尾を切り離します。切り離された尾は数分間にわたって激しく痙攣するように跳ね回り、捕食者の視線を釘付けにする囮の役割を果たします。

切断された尾は徐々に再生しますが、完全に元の状態に戻るわけではありません。新しく生えてくる尾の中心部は骨(脊椎)ではなく軟骨の管で構成され、鱗の配列や色彩も周囲と異なって黒ずんだり、短く寸詰まりの形状になったりします。また、尾には越冬や繁殖に必要な余剰エネルギー(脂肪)が大量に蓄えられているため、自切を経験した個体は生存率が著しく低下します。

気温が低下する晩秋を迎えると、彼らは越冬態勢に入ります。トカゲの冬眠時期は地域によって前後するものの、一般的に10月下旬から11月中旬にかけて始まります。地中15〜30cmほどの深さや石垣の奥深く、腐葉土の底などの凍結しない微小環境に潜り込み、代謝を極限まで落として春を待ちます。再び地上に姿を現すのは、地温が安定して15℃を超える3月下旬から4月上旬の春先です。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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