船の停泊とは?係留や漂泊との違いと港則法ルールを徹底解説

船の停泊とは?係留や漂泊との違いと港則法ルールを徹底解説の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

船を水上に留める行為には、海上交通の秩序を維持するための幾重もの法規が網の目のように張り巡らされています。知らなかったでは済まされない代表的な法律要件が、停泊に関する港則法の定義と海上衝突予防法における停泊船の義務です。

港則法第4条および第5条において、特定港(船舶交通が過密な主要港湾)の内部では「停泊する場所」が極めて厳格に統制されています。勝手に港の真ん中で錨を下ろす行為は固く禁じられており、原則として港長から指定された錨地の投錨ルールに従わなければなりません。また、港湾法第39条に基づく水域施設等の管理権限により、航路内や危険物積載船の周囲など、安全確保を脅かすエリアでの停泊制限が明文化されています。

海上交通安全の根幹をなす海上衝突予防法において、見落としてはならないのが停泊灯の点灯義務です。同法第30条では、夜間(日没から日出まで)に錨泊している船舶に対し、全周を照らす白色の停泊灯を表示することを命じています。具体的には以下の基準が適用されます。

長さ50メートル未満の船舶であれば、最も見えやすい場所に全周白灯1基を表示すれば足りますが、長さ50メートル以上の船になると、船首付近に1基、船尾付近にそれより低い位置でもう1基、合計2基の全周白灯を点灯させなければなりません。さらに長さ100メートル以上の大型船には、作業用デッキライトなどを利用して甲板全体を照らし出す義務が課されます。昼間であっても油断は許されず、錨泊中の船は他船から見て一目で分かるよう、船首の見えやすい位置に黒色球形形象物(ブラックボール)を掲げる法的義務を負っています。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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