神経内科と脳神経内科の違いは?名称変更の真相と症状別の科の選び方
神経内科と脳神経内科の違いは?名称変更の真相と症状別の科の選び方の重要なポイントについて、最新情報を基に徹底解説します。
「神経内科」と「脳神経内科」は、扱う病気や検査・治療のアプローチにおいて完全に同一の診療科です。ではなぜ、定着していた名称を変更する必要があったのでしょうか。その発端は、日本神経学会が2018年6月の総会で打ち出した標榜診療科名の変更方針にあります。
長年にわたり、医療現場では「神経内科」という名称が精神科や心療内科と混同されるケースが頻発していました。日本神経学会の調査や現場医師の報告によると、「神経症やうつ病の治療を希望して神経内科を受診してしまった患者」や、逆に「パーキンソン病や脳卒中の初期症状がありながら精神科を受診してしまい、適切な確定診断が遅れた患者」が数多く存在していました。
神経内科が担当するのは、脳・脊髄・末梢神経・筋肉という「人体の神経系ネットワークの器質的障害」を内科的に診断・治療する領域です。「脳」という明確な器官名を冠して「脳神経内科」とすることで、患者が「脳と神経の内科である」と直感的に理解できるようにしたのが改称の最大の理由です。現在、大学病院や総合病院をはじめとする医療機関で「脳神経内科」への看板架け替えが進んでいますが、地域の開業医などでは歴史的経緯から「神経内科」の名称をそのまま掲げている施設も残っています。