健診で発覚するWpw症候群の心電図!デルタ波の正体と発作リスク
健診で発覚するWpw症候群の心電図!デルタ波の正体と発作リスクの要点や背景をコンパクトにまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。
健康診断で「要精密検査」の判定を受け取った当事者コミュニティ(SNSや医療相談掲示板)の生の声に耳を傾けると、極めて特徴的な心理傾向が浮かび上がってきます。
「今までスポーツをバリバリやってきて一度も倒れたことがないのに、突然『心臓に異常な電線がある』と言われてパニックになった」「要精査と書かれているが、無症状なら再検査に行かなくても良いのではないか」といった戸惑いです。厚生労働省の統計や不整脈専門医の報告によると、一般人口におけるWPW症候群の頻度は約0.1%〜0.3%(1,000人に1〜3人程度)。決して珍しい疾患ではありませんが、その大半は一生涯にわたって何の発作も起こさない「無症候性WPW症候群」として過ごします。
問題は、何がきっかけで突然の「発作」のスイッチが入るのかという現場のリアルです。患者の手記や臨床症例報告を検証すると、発作の初回発症は20代から40代の働き盛りに集中しています。
「深夜残業が続いて疲労困憊していた朝、急に胸の奥が『ト・ト・ト・ト・ト』とモーターのように激しく空回りし始め、冷や汗が吹き出した」
「カフェインの多いエナジードリンクを飲んでジムで筋トレをしていた直後、脈拍が毎分180回を超えて息ができなくなった」
こうした発作の正体こそが、ケント束を介して電気信号が心房と心室の間を猛スピードでぐるぐる旋回する発作性上室性頻拍(PSVT:主に房室リエントリー性頻拍)です。一度回路が形成されて旋回が始まると、自力で止めることは困難になり、激しい動悸、めまい、血圧低下によるふらつきを引き起こします。