ぬるい缶を一瞬で冷やす裏ワザ!氷水と塩の急速冷却と冷凍庫Ngの真相

今注目を集めている ぬるい缶を一瞬で冷やす裏ワザ!氷水と塩の急速冷却と冷凍庫Ngの真相について、詳しいまとめを分かりやすく掲載しています。

ぬるい缶を一瞬で冷やす最大のカギは、「缶飲料が冷える仕組み」を構成する3つの要素――温度差、接触媒質の熱伝導率、そして液体の対流にある。

第1に、接触面積と媒質の違いが決定的な差を生む。熱力学において、水は空気と比較して約20倍の熱伝導率を持っている。マイナス18℃の冷凍庫に放置するよりも、0℃の氷水に缶全体を密着させた方が、缶の外壁から熱を奪い去るスピードは圧倒的に速い。空気という断熱層を排除し、液体で缶全体を覆うことが冷却の第一条件だ。

第2に、氷水と塩の冷却理由は、中学校の理科でも習う「凝固点降下」と「融解熱の吸収」という化学現象にある。通常、水は0℃で凍り始めるが、食塩(塩化ナトリウム)が水に溶けると凝固点が下がり、0℃を下回っても凍らずに液体の状態を保ち続ける。さらに、氷が水へと溶ける際に周囲から膨大な熱(融解熱:氷1gあたり約334J)を奪い、塩が水に溶解する際にも熱(溶解熱)を吸収する。この相互作用により、家庭のボウルに張った氷水に塩を投入するだけで、水溶液の温度は短時間でマイナス10℃〜マイナス15℃前後の極低温液体へと急降下する。

第3が、缶の素材特性である。アルミニウムの熱伝導率は約237W/(m・K)と金属の中でも極めて高く、スチール(鉄)の約3倍以上、ガラス瓶の数百倍に達する。氷点下の塩水と接触したアルミ缶は、瞬時にその冷気を缶内の液体へと伝える下地を備えているのだ。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest