名作『べっかんこ鬼』が涙を誘う理由とは?衝撃の結末と現代への教訓
名作『べっかんこ鬼』が涙を誘う理由とは?衝撃の結末と現代への教訓とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
児童文学作家・さねとうあきら氏によって1970年代に発表され、理論社から刊行された絵本・児童書として世代を超えて読み継がれている『べっかんこ鬼』。物語の骨格は、極めてシンプルでありながら、人間の根源的な感情を鋭く抉り出します。
主人公は、山奥に住む風変わりな鬼。角が曲がり、顔がおどけて「べっかんこ(あっかんべー)」をしたような不恰好な顔立ち立ちをしていることから、仲間からも馬鹿にされ、人里の人間からも恐れられていました。しかし、この鬼は誰よりも純粋で優しい心の持ち主でした。
ある日、鬼は村外れで一人暮らす盲目の少女「ゆき」と出会います。目が不自由なゆきは、鬼の異様な外見を見ることができません。鬼の温かい手のぬくもり、朴訥とした語り口、そして思いやりの深さに触れたゆきは、鬼を恐れることなく「心優しい山の友」として心を通わせていきます。鬼にとっても、自分の外見で差別せず、内面そのものを受け入れてくれたゆきは、かけがえのない存在となっていきました。