「さよならだけが人生だ」誰の言葉?井伏鱒二の名訳と寺山修司の返詩に迫る

「さよならだけが人生だ」誰の言葉?井伏鱒二の名訳と寺山修司の返詩に迫るの重要なポイントについて、専門知識を詳しくお届けします。

井伏鱒二による『勧酒』の全文は、次のような極めてシンプルかつ味わい深い4行詩です。

「コノ盃ヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガラセテオクレ
花ニ嵐ノタトヘモアルゾ
サヨナラダケガ人生ダ」

原詩である于武陵の『勧酒』は「勧君金屈巵 満酌不須辞 花発多風雨 人生足別離」という構成です。これを直訳的に読み解くと、「あなたに酒杯を勧めます、どうぞ断らずになみなみとお飲みください。花が咲けば風雨で散ってしまうように、人生には別れがつきものなのですから」となります。

この詩が伝えている真の意図は、「人生は別ればかりで虚しい」というニヒリズムではありません。「いつ別れが訪れるかわからない、満開の花も嵐で散ってしまう無常な世の中だからこそ、今目の前にある酒を酌み交わすこの一瞬を全力で楽しもう」という、一期一会の宴を愛惜する力強い肯定の歌なのです。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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