「所存でございます」は目上に使える?意味と誤用リスク・例文徹底解説
「所存でございます」は目上に使える?意味と誤用リスク・例文徹底解説の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
ビジネスコミュニケーションにおける「所存でございますの意味」を正しく解釈するには、まず「所存」という名詞の成り立ちを把握する必要があります。「所存」とは、動詞「思う(存ずる)」に「ところ(所)」が付いた言葉で、「心の中で思っていること」「考え」「心積もり・意図」を指します。自分自身の考えをへりくだって表現する謙譲のニュアンスを含んだ名詞です。
語尾に丁寧な断定の「でございます」を接続した「所存でございますの使い方」は、文化庁文化審議会が答申した「敬語の指針」に照らし合わせても、自らの意志や今後の行動予定を目上の相手に対してへりくだって表明する際の正式な敬語表現として位置づけられます。したがって、取引先の重役、クライアント、自社の経営陣など、目上の人への敬語マナーとして何ら問題なく使用できます。
現場で迷いやすいのが「所存ですと所存でございますの違い」です。両者の文法的な骨組みは同じですが、語尾の丁寧さの度合い(敬意のグラデーション)が異なります。
- 所存です:「所存(謙譲表現)」+「です(丁寧語)」。社内の直属の上司や、ある程度気心の知れた先輩に対する口頭報告、軽めの業務連絡に適した表現。
- 所存でございます:「所存(謙譲表現)」+「でございます(丁重語+丁寧語)」。社外向けの公式文書、重要クライアントへのメール、全社スピーチ、履歴書などで用いる最高クラスの敬意表現。
日常のチャットツールで同僚や直属の上司に「所存でございます」を連発すると、かえって慇懃無礼(丁寧すぎて距離感がある)な印象を与えるリスクがあります。相手との心理的距離や媒体の性質に応じた使い分けが求められます。