新生児の目が開かないのはなぜ?片目だけ・目やにの原因と受診目安

新生児の目が開かないのはなぜ?片目だけ・目やにの原因と受診目安に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

産院の新生児室を見渡すと、ぱっちりと目を開けて周囲を見つめている赤ちゃんがいる一方で、退院の日を迎えても頑なにまぶたを閉じたままの赤ちゃんもいます。「自分の子だけ発達が遅れているのではないか」と焦燥感を覚えるかもしれませんが、この時期の開眼頻度にはきわめて大きな個人差があります。

そもそも新生児の目が開かない理由として最も頻度の高いものは、母体の産道を通る際にかかる強い圧力によって生じる一時的なまぶたの浮腫(むくみ)です。狭い骨盤と産道を頭部から押し進んで生まれてくる過程で、顔面軟部組織には強い圧迫が加わります。その結果、生後数日間はまぶたが厚く腫れぼったくなり、物理的にまぶたを持ち上げる筋肉(上眼瞼挙筋)の力だけでは開眼しにくい状態が続きます。

さらに、視覚機能と環境適応の観点も見逃せません。子宮内の羊水という薄暗い保護環境から、一気に強い光が注ぐ外界へと放り出された新生児にとって、室内の照明や自然光は刺激が強すぎます。強い光から網膜を守るための防御反射(羞明反射)として、ぎゅっと目を閉じ続ける傾向が自然と働きます。

「生後何日で目が開くのか」という疑問に対して、周産期医療の現場では生後すぐ〜生後3日前後でうっすらと隙間を開け始め、生後1週間から10日程度かけて浮腫が引くとともに、起きている時間帯にぱっちりと開けるようになるのが一般的な経過とされています。生後間もない赤ちゃんの視力はわずか0.01〜0.02程度であり、輪郭や光の明暗をぼんやり感じ取れる段階にすぎません。1日のうち16〜20時間近くを睡眠に費やす新生児期において、「起きているわずかなタイミングでしか目を開けない」こと自体は至って健康な成長プロセスです。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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