ドラえもん栗まんじゅうのその後は?宇宙崩壊の計算とトラウマの真相

ドラえもん栗まんじゅうのその後は?宇宙崩壊の計算とトラウマの真相について見逃せない 注意点を厳選して解説いたします。

多くの読者が幼少期に息を呑んだ最大の後味の悪さ、それは「問題が根本的に何ひとつ解決していない」という冷厳な事実にあります。

物語の発端は極めて単純でした。のび太がドラえもんに泣きつき、1滴たらすとあらゆる物体が5分ごとに2倍に増えるひみつ道具「バイバイン」を栗まんじゅうに使用します。「1個を2個にして、1個食べて残りをまた増やせば無限に食べられる」という短絡的な目論見は、食べるスピードを増殖ペースが遥かに上回ったことで瞬く間に破綻しました。のび太はジャイアンやスネ夫、しずかちゃんを巻き込んで無理やり胃袋に収めようと試みるものの、最後の1個を残して満腹になってしまいます。ゴミ箱に隠した残骸がふたたび増殖し、庭を埋め尽くす大量の栗まんじゅうを目の当たりにしたドラえもんは、顔面を蒼白にして叫びました。

「このままでは、1日もたたないうちに地球は栗まんじゅうで埋まってしまう!」

追いつめられたドラえもんが下した決断が、小型ロケットに栗まんじゅうを詰め込み、宇宙の彼方へロケット追放するという前代未聞の奇策でした。青空の向こうへと吸い込まれていくロケットを見上げ、のび太とドラえもんがホッと胸をなでおろす場面で原作漫画の幕は閉じます。しかし、科学的な理屈を少しでも理解できる者にとって、この結末は安堵どころか「宇宙全体の崩壊の始まり」にほかなりません。大気圏外へ放り出したところで、バイバインの効力が切れる設定は作中どこにも語られておらず、栗まんじゅうは暗黒の虚空で倍々ゲームを継続しているからです。

後年のテレビアニメ版(テレビ朝日系列)では、この結末にいくつかの視覚的演出が加えられました。2008年に放送されたリニューアル版アニメのアニメ版の結末では、宇宙空間へ放たれた栗まんじゅうが美しく輝く星屑のようになりながらも、プツプツと2倍、4倍、8倍へと分裂を繰り返す不気味なカットが挿入され、視聴者に凄まじい恐怖を植え付けました。さらに映画やスピンオフの小ネタとして、宇宙空間を航行する宇宙船の窓の外を、巨大な栗まんじゅうの群れが漂っていく様子が背景に描かれるなど、公式側も「宇宙で今なお増え続けている」というブラックユーモアを半ば公認の裏設定として遊んでいる節がうかがえます。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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