梅毒の抗体は一生残る?治療後の陽性理由と完治の真実を徹底解剖
梅毒の抗体は一生残る?治療後の陽性理由と完治の真実を徹底解剖の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
「抗体を持っているなら、もう梅毒にかかることはないのか」という質問も頻繁に聞かれますが、これは危険な誤解です。梅毒トレポネーマに対する抗体には中和能(病原体を無力化して再感染を防ぐ力)がほとんど備わっておらず、梅毒の再感染リスクは完治直後から通常通り存在します。過去に完治してTP抗体が陽性のままであっても、再び病原体に曝露されれば何度でも再感染し、RPR抗体価が再上昇します。
また、感染経験が一切ないにもかかわらず検査で陽性反応が出てしまう「偽陽性」の存在も知っておく必要があります。梅毒の偽陽性原因の多くはRPR検査で発生する「生物学的偽陽性(BFP)」です。以下のような要因で、脂質抗原に対する反応が偶発的に生じることがあります。
・自己免疫疾患(全身性エリテマトーデス、抗リン脂質抗体症候群など)
・妊娠や高齢に伴う生理的変化
・急性ウイルス感染症(肝炎、水痘、インフルエンザなど)や各種ワクチン接種後
・悪性腫瘍や肝硬変などの基礎疾患
偽陽性が疑われる場合でも、TP抗体が陰性であれば梅毒感染は否定されます。検査結果で取り乱すことなく、2種類の検査結果を突き合わせた確定診断を待つことが肝要です。