北朝鮮硬貨の驚愕価値と流通実態!なぜ高値で売買されるのか
北朝鮮硬貨の驚愕価値と流通実態!なぜ高値で売買されるのかの基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。
北朝鮮の通貨単位は「ウォン(圓)」、その補助単位が「チョン(銭、1ウォン=100チョン)」です。日常的に使われる一般流通硬貨には、1チョン、5チョン、10チョン、50チョン、そして1ウォンなどが存在します。これら一般硬貨の最大の特徴は、大半が極めて軽量なアルミニウム素材で製造されている点にあります。手に取ると玩具のように軽く、摩耗や腐食に弱いこの硬貨は、国家の原材料不足と造幣技術の制約を色濃く反映しています。
現在、北朝鮮国内における自国通貨の信認は極限まで低下しています。2009年末に断行された「デノミネーション(通貨改革)」の失敗以降、急激なハイパーインフレが発生し、庶民の資産が一夜にして水泡に帰した記憶が国民に深く刻まれているためです。脱北者の証言や国境地帯の貿易関係者への取材データによると、現在の「チャンマダン(非公式市場)」における実質的な決済手段は、中国人民元や米ドルなどの外貨が主流であり、北朝鮮ウォン硬貨は現地ですら端数決済を除き敬遠される傾向が続いています。
しかし、国際金融における実勢レートが極めて低い一方、国外の貨幣コレクター市場では全く異なる価値基準が適用されます。「国家体制の閉鎖性」そのものが強烈な付加価値となり、額面数百円にも満たないアルミ硬貨のセットが、収集市場では数千円から1万円以上のプレミアム価格で取引される現象が日常化しています。