杜甫『春望』現代語訳と書き下し文徹底解説|安史の乱の真相とテスト対策
杜甫『春望』現代語訳と書き下し文徹底解説|安史の乱の真相とテスト対策の要点や背景をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
『春望』は唐代を代表する詩人・杜甫が46歳の時、反乱軍の占領下にあった長安で詠んだ五言律詩です。全体が八句(40文字)から成り、二句ずつ首聯(しゅれん)・頷聯(がんれん)・頸聯(けいれん)・尾聯(びれん)の4つのパートで整然と構成されています。まずは全体の流れを正確に掴むため、原文、書き下し文、そして情景が浮かぶわかりやすい現代語訳をセットで確認します。
【首聯(第1句・第2句)】
[原文]國破山河在 城春草木深
[書き下し文]国破れて山河あり 城春にして草木深し
[現代語訳]戦乱によって都は破壊し尽くされたが、大自然の山や河だけは昔のまま変わらず残っている。荒れ果てた城内にもまた春が訪れ、ただ雑草や木々が生い茂るばかりだ。
【頷聯(第3句・第4句)】
[原文]感時花濺涙 恨別鳥驚心
[書き下し文]時に感じては花にも涙を濺ぎ 別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
[現代語訳]この過酷な乱世を悲しんでは美しく咲く花を見ても涙をこぼし、家族との別離を恨めしく思っては鳥の鳴き声を聞くだけでも胸が締めつけられる。
【頸聯(第5句・第6句)】
[原文]烽火連三月 家書抵万金
[書き下し文]烽火三月に連なり 家書万金に抵る
[現代語訳]戦の合図であるのろしは三か月以上も途絶えることなく続き、遠く離れた家族からの便りは万金に匹敵するほど貴重で手に入らない。
【尾聯(第7句・第8句)】
[原文]白頭掻更短 渾欲不勝簪
[書き下し文]白頭掻けば更に短く 渾べて簪に勝えざらんと欲す
[現代語訳]思い悩んで白髪頭をかけば髪はますます抜け落ちて短くなり、もはや冠を留めるための簪(かんざし)さえ刺せないほどに衰え果ててしまった。