輪島キリモトが国内外で選ばれる理由と能登復興のいま

輪島キリモトが国内外で選ばれる理由と能登復興のいまの注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。

輪島キリモトの器が世界的なレストランや一流ホテルのシェフ、インテリアデザイナーから絶賛される最大の理由は、「漆器の常識を覆す耐久性」と「能登固有の木材を活かした機能美」にあります。

従来の輪島塗は、艶やかな光沢を持つ鏡面のような「本堅地(ほんかたじ)」が主流でしたが、金属製のスプーンやフォークを使うと表面に小傷がつきやすいという課題がありました。そこで桐本氏が再構築したのが、輪島特有の焼成珪藻土(輪島地の粉)を漆の表面に直接蒔き、その上から生漆を幾度も染み込ませて硬化させる「蒔地(まきじ)」技法です。この表面は微細な凹凸を持つマットな質感に仕上がり、金属カトラリーを使っても傷が目立ちにくく、滑りにくく手離れが良いという画期的な実用性を獲得しました。

さらに、地元・能登半島に自生する「あすなろの木(能登ヒバ/アテ)」の活用も見逃せません。「明日はヒノキになろう」が語源とされるあすなろは、優れた抗菌成分「ヒノキチオール」を豊富に含み、水や湿気に強く腐りにくい性質を持っています。キリモトはこのあすなろの木目を生かし、日用品としての白木製品や漆仕上げのアイテムを展開しています。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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