ドドンパ速度180Kmの衝撃と骨折事故の真相|ギネス記録と撤去の全貌
ドドンパ速度180Kmの衝撃と骨折事故の真相|ギネス記録と撤去の全貌の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
富士急ハイランドのジェットコースター群の中でも、ドドンパが放っていた異彩の正体は、一般的な巻き上げ型コースターとは根本的に異なる「エアーローンチ方式(圧縮空気発射方式)」にありました。金属チェーンで最高部までカタカタと登って位置エネルギーを得るのではなく、巨大なコンプレッサーで圧縮した空気をシリンダーへ一気に送り込み、ワイヤーを介して車両をレール上へ撃ち出す航空母艦のカタパルトにも似た軍事転用級の推進システムです。
2001年の開業当初、ドドンパは発射後1.8秒で時速172kmという記録を引っ提げて登場しました。これだけでも当時のギネス世界記録を塗り替える歴史的快挙でしたが、2017年の大規模リニューアルを経て誕生した「ド・ドドンパ」は、その数値をさらに限界突破させます。スペック上の発射速度はわずか1.56秒で時速180km。これはスタートラインから車輪がわずか数十メートル転がる間に新幹線の最高営業速度を軽く凌駕することを意味します。
この瞬間に搭乗者にかかる発射加速度Gは平均で約3.27G、瞬間最大では3.75G超に達していました。フォーミュラ1マシンのフルブレーキング時や、戦闘機の射出座席展開時に匹敵する水平方向の重力負荷が、身構える間もなく身体全体を座席シートへと押しつぶします。まさに「生身の人間が耐えうる限界値」ギリギリを攻めた超高出力アトラクションでした。