赤と緑を混ぜると何色?絵の具の茶色と光が黄色になる決定的な違い
赤と緑を混ぜると何色?絵の具の茶色と光が黄色になる決定的な違いの真相について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。
光の混色は、波長を足し合わせることで全体のエネルギーを増やしていくため、専門用語で「加法混色(Additive Color Mixing)」と呼ばれます。加法混色の基本となるのが、赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)からなる「光の三原色(RGB)」です。
物理学的な観点から見ると、光は電磁波の一種であり、人間が視覚として知覚できる「可視光線」はおよそ380nm(ナノメートル)から780nmの波長範囲に分布しています。その中で、赤は約620〜750nmの比較的長い波長を持ち、緑は約495〜570nmの中程度の波長を持ちます。
人間の網膜の奥には、色を感知するための「錐体(すいたい)細胞」が約600万〜700万個存在します。この錐体には主に3種類あり、長波長(赤付近)に強く反応するL錐体、中波長(緑付近)に反応するM錐体、短波長(青付近)に反応するS錐体に分かれています。
赤い光と緑の光が同時に目に入ってきたとき、網膜ではL錐体とM錐体が同時に強く刺激されます。人間の脳は、この「L錐体とM錐体が同時に活性化している信号」を受け取った際、単一波長の黄色光(約570〜590nm)が届いたときと全く同一の神経興奮パターンとして処理します。つまり、網膜が2つの光のエネルギーを合算して受け取ることによって、脳内に「鮮やかな黄色」という知覚が立ち上がります。
光を足せば足すほど目に入る光の総量は増大するため、加法混色では色を重ねるごとに明るさ(明度)が増し、RGBの3色すべてを最大の強さで重ね合わせると「白色光(純白)」に到達します。