せいろを初めて使う時はそのままNg?空蒸し手順と失敗防ぐ手入れ法
せいろを初めて使う時はそのままNg?空蒸し手順と失敗防ぐ手入れ法に関する知りたいポイントを徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。
天然木のせいろを初めて使う際、そのまま食材を入れて加熱してはいけない理由は、木材の内部に眠る「アク(植物性の渋み成分)」と「製造時の微細な粉塵」を取り除く必要があるためです。杉や竹、ヒノキなどの天然木は、切り出されて製品になった後も内部にタンニンをはじめとする成分を豊富に抱えています。これらを抜かずにいきなり肉や野菜を蒸すと、蒸気とともにアクが溶け出し、料理全体に強い苦みやツンとした木臭さが染み付いてしまいます。
また、無塗装の乾ききった木材に突然高温の蒸気を当てると、熱膨張のスピードに木繊維の吸水が追いつかず、本体が歪んだり底網が割れたりする原因になります。こうした事態を防ぐための「せいろ使い始めの手入れ」が、何も食材を入れずに蒸気を通す「空蒸し」です。
失敗なく完了できる、基本の「せいろ空蒸しのやり方」は次のステップで行います。
ステップ1:全体を優しく水洗いする
まずは本体と蓋を流水に当て、表面についたホコリや削り粉を洗い流します。この段階では洗剤を使わず、手のひらや柔らかいスポンジ、シュロのたわしで優しく撫で洗いするだけで十分です。
ステップ2:せいろ全体をしっかり水で濡らす
空蒸し前にも、木肌全体に水分を行き渡らせます。木があらかじめ水分を含んでいることで、蒸気による急激な温度変化から素材を守り、乾燥によるヒビ割れを防止できます。
ステップ3:鍋にたっぷりの湯を沸かし、15分間蒸気をあてる
鍋に8分目ほど水を入れて沸騰させ、蒸気が勢いよく立ち上ったら、蓋をしたせいろをセットします。そのまま中火で約15分間、しっかりと蒸気を行き渡らせます。この加熱によって、木材内部のアクが蒸気とともに揮発し、本体の殺菌と木繊維の馴染ませが同時に完了します。
ステップ4:風通しのよい日陰で完全に乾かす
15分経過したら火を止め、やけどに注意しながらせいろを鍋から外します。熱いうちに清潔な布巾で表面の水分を拭き取り、風通しのよい日陰でしっかりと乾かします。この工程を経て初めて、せいろは料理を受け入れる万全の状態に整います。