飛行機後の耳の激痛が治らない理由とは?航空性中耳炎の危険と対処法

飛行機後の耳の激痛が治らない理由とは?航空性中耳炎の危険と対処法についての疑問解決ガイドをご紹介します。

飛行機の降下中に耳が痛くなる最大の引き金は、機内の気圧変化に伴う鼓膜内外の圧力不均衡にあります。巡航中の航空機内は、最新鋭のボーイング787やエアバスA350などの複合材機であっても標高約1,800メートル相当(約0.8気圧)、従来機では標高約2,400メートル相当(約0.75気圧)まで減圧されています。着陸に向けて降下を始めると、機内気圧は地上レベル(1気圧)へと急速に上昇します。

通常、中耳腔(鼓膜の奥の空間)の気圧は、鼻の奥と耳をつなぐ「耳管」が自然に開閉することで外気圧と同等に保たれます。しかし、耳管の粘膜が腫れていたり開口部が塞がっていたりすると中耳腔内が強い陰圧(陰圧状態)となり、鼓膜が内側へ強く引き込まれることで激しい痛みが発生します。これが鼓膜の痛みが生じる直接的な原因です。

着陸後も痛みが治らないのは、単なる気圧差の問題を超えて、中耳の粘膜から浸出液が滲み出したり、毛細血管が破綻して内出血を起こしたりして組織レベルの炎症が残存しているためです。もともと耳管の働きが鈍い耳管狭窄症の傾向がある人や、鼻炎・副鼻腔炎を抱えている人は、気圧差が解消された地上でも耳管が自力で開かず、閉塞感や痛みが長期間固定化してしまいます。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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