骨密度を上げるには?カルシウムだけでは防げない新常識と対策
骨密度を上げるには?カルシウムだけでは防げない新常識と対策の詳細について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
「一度減ってしまった骨密度はもう元に戻らない」というのは過去の常識です。現在では、破骨細胞の働きを止める「骨吸収抑制薬(ビスホスホネート製剤や抗RANKL抗体デノスマブなど)」に加え、骨芽細胞を強力に刺激して骨を新しく造り出す「骨形成促進薬」が治療の現場で標準的に活用されています。
特に、骨形成促進と骨吸収抑制の2つの作用を併せ持つ抗スクレロスチン抗体(ロモソズマブ注射)や副甲状腺ホルモン製剤(テリパラチド等)の登場により、短期間で骨密度を大幅に底上げすることが可能になりました。月1回や半年〜年1回の注射製剤など通院頻度に応じた治療の選択肢も広がり、患者のライフスタイルに合わせた継続的な骨折予防管理が実現しています。
【プロの結論】自力改善を目指すべき人と即座に医療治療を受けるべき人の判断基準
骨密度改善への取り組み方は、個人の骨密度の数値と骨折歴によって明確に分ける必要があります。
- 生活改善(食事・運動)を中心に据えるべき人:
YAM値が75%以上あり、過去に転倒等による骨折歴がない人。日々の歩行や筋トレ、かかと落とし運動とバランスの良い栄養摂取で、現状維持および微増を目指す方針が適切です。 - 迷わず医療機関で治療を開始すべき人:
YAM値が70%未満の人、または70〜80%未満であっても過去に手首・肋骨・背骨などを骨折した経験がある人。この段階では食事や運動だけで骨折閾値を越えることは困難であり、早期に骨密度を増やす薬物治療を併用しなければ骨折リスクを排除できません。