子供の歯茎に白いできもの?フィステルの見分け方と放置厳禁の理由

子供の歯茎に白いできもの?フィステルの見分け方と放置厳禁の理由の真相について、最新情報を詳しくお届けします。

子どもの歯茎に突如現れる米粒ほどの白いポッチは、医学的には「瘻孔(ろうこう)」や「サイナストラクト」と呼ばれるもので、一般にフィステルという名称で知られています。臨床写真を見ると、赤みを帯びた歯茎の根元付近に白や黄白色の小さな膨らみが生じ、中央に針の穴ほどの開口部が確認できるのが典型的な特徴です。

保護者が最も混同しやすいのが一般的な「口内炎(アフタ性口内炎)」との違いです。見分ける際のポイントは主に3点あります。第一に「発生部位」です。口内炎は頬の内側や唇の裏、舌など粘膜の柔らかい場所に好発しますが、フィステルは歯の根尖部(歯の根っこの先端)に一致する硬い歯茎にピンポイントで出現します。第二に「触れたときの痛み」です。口内炎は触れたり食べ物がしみたりすると激痛を伴いますが、フィステルは触ってもほとんど痛がりません。第三に「経過」で、口内炎が1〜2週間で自然消退するのに対し、フィステルは一度小さくなっても再び同じ場所に膨らんでくる特徴を持ちます。

子供の歯茎に白いできものができる主な原因は、乳歯の重度な虫歯の放置、または過去に転倒や衝突などで前歯を強く打った際の歯髄壊死(神経の壊死)です。細菌が歯の内部の神経を侵食し、根の先(根尖部)に達して「乳歯根尖性歯周炎」を発症。骨の中に溜まりきらなくなった膿が、歯茎の骨と粘膜を突き破って出口を作った姿こそが、目に見えているフィステルの実態です。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest