宇連ダムの貯水率は現在どのくらい?豊川用水の最新水位と渇水危機
宇連ダムの貯水率は現在どのくらい?豊川用水の最新水位と渇水危機の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
宇連ダムを語るうえで避けて通れないのが、2019年5月19日に記録した「貯水率0.0%」の衝撃です。前年秋からの極端な少雨により、鳳来湖の湖底は干上がり、ダム建設時に水没したかつての集落の道路や橋梁、建造物の土台が完全に白日の下に晒されました。昭和60年(1985年)以来、34年ぶりとなったこの完全枯渇は、全国ニュースでも大きく報道されました。
当時、現場ではどのような事態が起きていたのか。愛知県と豊川用水通水協議会は段階的に取水制限を引き上げ、最終的に農業用水35%、工業用水20%、上水道用水10%という厳しい制限に追い込まれました。
幸いにも市民生活における断水という最悪のシナリオは、天竜川水系からの緊急導水や大島ダムの懸命な放流、そして制限直後に訪れた大雨によって回避されました。しかし、農業現場ではキャベツやブロッコリーなどの露地野菜、ハウスメロンの出荷調整や生育不良が発生し、製造ラインの稼働調整を強いられた臨海部の自動車・鉄鋼工場では膨大なコストが費やされました。この教訓は、「宇連ダムの水は無限ではない」という冷厳な事実を地域社会に刻み込んでいます。