新生児の目が開かないのはなぜ?片目だけ・目やにの原因と受診目安
新生児の目が開かないのはなぜ?片目だけ・目やにの原因と受診目安に関するポイントを徹底的にまとめました。詳細な解説をご覧ください。
親御さんを最も悩ませるのが、「両目ではなく片目だけが開かない」「まぶたの縁に黄色い塊が付着している」という左右非対称や分泌物を伴う異変です。単なるむくみの左右差で済むケースがある一方、小児眼科領域で注意深く経過観察すべき疾患が隠れている場合があります。
まず疑われるのが鼻涙管閉塞症(先天性鼻涙管閉塞症)です。目で作られた涙は、通常、目頭にある涙点から涙嚢、鼻涙管を通って鼻の奥へと排出されます。しかし、新生児の約5〜6%において、鼻涙管の出口にある薄い膜(Hasner弁)が閉じたまま生まれてくることがあります。涙の逃げ道が塞がれるため、常に涙が溢れる「流涙」が生じ、細菌が繁殖して新生児 目やに 腫れを引き起こします。目やにが接着剤のようにまつ毛を固めてしまい、結果として「片目だけ開かない」状態を作り出してしまうのです。
次に鑑別すべきは新生児結膜炎です。生後数日から数週間以内に発症する結膜の炎症で、産道内で感染するクラミジアや淋菌、あるいは黄色ブドウ球菌などの常在菌が原因となります。白目が充血し、起床時にまぶたが張り付くほどの大量の膿性目やに、まぶたの明らかな発赤・腫脹が認められる場合は、速やかな抗生剤治療が不可欠です。
もうひとつ、構造的な原因として挙げられるのが先天性眼瞼下垂症です。これは、まぶたを持ち上げる筋肉(上眼瞼挙筋)の発達不全や神経の異常により、生まれつきまぶたが十分に上がらない状態を指します。片目だけに現れるケースが多く、目やにや炎症がないにもかかわらず、黒目の半分以上がまぶたで覆われて光が遮られてしまう場合、視力発達の遅れ(弱視)につながるリスクを孕むため、専門医による長期的な視覚機能のフォローアップが求められます。