【2026年現地ルポ】「ダルム」と串の進化論。久留米の焼き鳥文化が世界中の美食家を惹きつける理由

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「焼き鳥」と聞いて誰もが想像する甘辛いタレの鶏モモ肉。しかし、この街の常識はそこから大きく外れている。久留米の焼き鳥屋で真っ先に注文されるのは、分厚く切られた「豚バラ」であり、香ばしく炙られた「ダルム(小腸)」だ。

戦後の屋台文化から派生したこの地独自のスタイルは、医学生が多く通う「医者の街・久留米」ならではの語源を持つ。ドイツ語で腸を意味する「Darm(ダルム)」や、皮膚を意味する「Haut(ハウト)」など、かつて若い医学生たちが隠語のように使っていた専門用語が、そのままメニュー名として定着した。安くて滋養強壮に富む豚肉や内臓肉は、高度経済成長期の勤労者と学生たちの胃袋を支え続け、唯一無二の食文化へと結実したのである。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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