The Bridge/ザ・ブリッジ』結末の真相は?犯人の動機と謎を徹底解説

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すべての発端となったオーレスン橋の切断遺体事件は、北欧ミステリー史に残る鮮烈なオープニングでした。スウェーデンとデンマークの境界線上に、頭部をマルメ側、脚部をコペンハーゲン側に向けた状態で置かれていた遺体。だが検視の結果、遺体は腰の部分で真っ二つに切断されており、上半身はスウェーデンの女性政治家、下半身はデンマークの路上に立っていた娼婦という、まったく無関係な2人の遺体を縫い合わせた猟奇的な構造であることが判明します。

スウェーデンのランスクローナ県警に所属するサーガ・ノレーンと、デンマーク警察の家庭的なベテラン刑事マルティン・ローデは、共同捜査を開始。「真実のテロリスト」を名乗る犯人は、報道機関にコンタクトを取りながら「法の下の不平等」「ホームレスの放置」「メンタルヘルス対策の形骸化」「移民問題」といった北欧社会の暗部を次々と告発し、市民を巻き込む劇場型犯罪を連鎖させていきます。

しかし、巧妙に社会運動を装っていた「真実のテロリスト」の正体は、元警察官のイェンス(セバスチャン・サンドストロム)でした。彼が何年も周到に計画を進めていた真の動機は、高潔な社会変革などではなく、かつて自身の妻と不倫関係を持ち、その後に起きた交通事故で妻と息子を亡くす原因を作ったマルティンへの個人的な私怨と復讐だったのです。

事件の最終局面において、イェンスの罠は容赦なくマルティンの最愛の長男アウグストに向けられます。生きたまま棺桶のような木箱に閉じ込められ、空気が尽きていくアウグスト。サーガの必死の追跡もわずかに間に合わず、息子を窒息死させられたマルティンの慟哭とともに、シーズン1は救いのない暗澹たる余韻を残して幕を閉じました。高尚な社会批判を隠れ蓑にして、個人の歪んだルサンチマンを果たすという犯人の構造は、観る者に人間の悪意の底知れなさを突きつけました。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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