ドブ漬けとは?溶融亜鉛めっきの防錆力や電気めっきとの違いを徹底解剖

ドブ漬けとは?溶融亜鉛めっきの防錆力や電気めっきとの違いを徹底解剖とは一体何なのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

金属加工や建設工事の仕様書に頻繁に登場する「ドブ漬け」とは、正式名称を「溶融亜鉛めっき(Hot-dip galvanizing)」と呼びます。鉄鋼製品の表面に耐食性に優れた亜鉛の保護層を形成する表面処理技術の一種です。

インパクトのある「ドブ漬け」という通称は、現場作業の情景から生まれました。約450℃の高温でドロドロに加熱・溶融させた亜鉛を満たした巨大な浴槽を、濁った液体が溜まる「どぶ」になぞらえ、そこに鋼材を豪快に「ドボンと漬け込む」作業工程から名付けられたと伝えられています。加工現場の職人間では、油で食材を揚げる様子に似ていることから「テンプラ」と呼ばれるケースも珍しくありません。

処理工程は単に金属を浸すだけではありません。部材表面の油脂を除去する「脱脂」、錆やスケールを洗い流す「酸洗い」、めっき浴内での化学反応を促進する「フラックス処理」を経て、ようやく亜鉛浴へと浸漬されます。引き上げられた鋼材は、空気中の酸素や水分に触れることで急冷され、銀灰色に輝く強固な合金層が完成します。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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