その湿疹とかゆみは癌のサイン?皮膚に現れる危険な前兆と見分け方を徹底解説
その湿疹とかゆみは癌のサイン?皮膚に現れる危険な前兆と見分け方を徹底解説とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
内臓の癌が皮膚に症状を出すデルマドロームとは別に、皮膚そのものから発生する皮膚がんの見分け方と初期症状についても正しく把握しておく必要があります。皮膚がんは目に見える部位に発生するにもかかわらず、湿疹やシミ、イボ、靴擦れと誤認されて放置されがちです。
皮膚がんの中で最も悪性度が高い悪性黒色腫(メラノーマ)を見分ける国際的基準として、以下の「ABCDEルール」が世界的に活用されています。
- A(Asymmetry:非対称性):中心線を引いたときに病変の左右・上下が均等でなく、いびつな形をしている。
- B(Border:輪郭の不整):境界がギザギザしていたり、ぼやけて皮膚に染み出すように曖昧である。
- C(Color:色の不均一性):単一の茶色や黒ではなく、濃淡が混ざり合い、赤や白、青みがかった色調が混在する。
- D(Diameter:直径):病変の最大径が6ミリメートル以上ある(鉛筆の消しゴムサイズが目安)。
- E(Evolving:変化):大きさ、形状、色調が徐々に変化している、または出血やかさぶたを繰り返す。
メラノーマ以外にも、高齢者の顔面に好発する「基底細胞癌」は黒い小さな結節として現れ、中心部が崩れて潰瘍化しやすい特徴があります。また、表皮内にとどまる早期がんである「ボーエン病」や「乳房外パジェット病」は、一見すると境界明瞭なカサカサした赤い湿疹に酷似しています。ステロイド軟膏をいくら塗っても数ヶ月以上消退しない単発性の湿疹斑は、皮膚がんの前駆病変や上皮内癌を疑って皮膚生検を実施するべき所見です。