モンスターズインク声優の真実!石塚&田中の奇跡と交代説の正体
モンスターズインク声優の真実!石塚&田中の奇跡と交代説の正体に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。
『モンスターズ・インク』の世界観に唯一無二の奥行きを与えているのは、主役の二人を取り巻くモンスターたちの強烈な個性です。それらを演じたバイプレイヤーたちの演技は、20年以上の歳月を経てもなお色褪せることがありません。
サリーのライバルであり、陰湿な野心家として暗躍するカメレオン型モンスターのランドール・ボッグスを演じたのは、名バイプレイヤー声優の青山穣さんです。スティーヴ・ブシェミ独特の神経質で這い寄るような英語演技を、ねっとりとした低音とヒステリックな甲高い声を自在に使い分けて翻案。前日譚『モンスターズ・ユニバーシティ』で見せた、まだ純朴で気弱だった青年ランドールが徐々に歪んでいく過程のグラデーション演技は、ファンの間でも語り草となっています。
そして、誰もが真似したくなる「マイク・ワゾウスキ……書類を出してないね」の名セリフで知られる事務室の主、ナメクジ型モンスターのロズを演じたのが磯辺万沙子さんです。原語版ではピクサーの男性スタッフ(ボブ・ピーターソン監督)が裏声混じりの野太い声で演じていたこの難役を、磯辺さんは地を這うような重低音と冷徹なトーンで見事に消化。ラストで明かされる衝撃的な正体(CDA捜査官のトップ)の威厳に至るまで、完璧なコントロールを見せました。
一方で、哀悼を捧げなければならないのが、モンスターズ社の社長ヘンリー・J・ウォーターヌース3世を演じた故・大平透さんの存在です。『ハクション大魔王』や『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造、ダース・ベイダーの吹き替えなどで日本の声優界を牽引した大平さんは、温厚な父親のような包容力と、会社の存続のために狂気に走る冷徹な資本家の二面性を圧倒的な威厳で演じ切りました。2016年に大平さんが逝去された際、アニメファンのみならず映画関係者からもその偉大な功績を惜しむ声が相次ぎました。