2次元または3次元の座標を定義
2次元または3次元の座標を定義に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
「二点間の距離の公式を試験中にど忘れしてパニックになった」――大手予備校関係者への取材でも、共通テストや定期試験で毎年必ず報告される典型的な失点パターンのひとつです。暗記に頼る学習者がつまずく最大の原因は、数式の記号(プラス、マイナス、二乗、平方根)をバラバラの記号列として捉えてしまっている点にあります。
座標平面上にある2点、$A(x_1, y_1)$ と $B(x_2, y_2)$ の距離を $d$ と置いたとき、教科書に記載されている二点間の距離 公式は以下の通りです。
$$d = \sqrt{(x_2 - x_1)^2 + (y_2 - y_1)^2}$$
この数式を前にしたとき、暗記型の思考では「引いて二乗して足してルート」という呪文を反復しがちですが、図形的な視点を持てば公式の証明 導出はわずか5秒で完結します。
点 $A$ から $x$ 軸に平行な線を引き、点 $B$ から $y$ 軸に平行な線を引いて交わる点を $C$ とします。この交点 $C$ の座標は $(x_2, y_1)$ となり、三角形 $ABC$ は直角三角形になります。ここで各辺の長さに着目してください。
- 底辺 $AC$ の長さ:$x$ 座標同士の差である $|x_2 - x_1|$
- 高さ $BC$ の長さ:$y$ 座標同士の差である $|y_2 - y_1|$
- 斜辺 $AB$ の長さ:求めたい二点間の距離 $d$
直角三角形の3辺の間には、中学校で徹底的に叩き込まれた三平方の定理(ピタゴラスの定理)「$a^2 + b^2 = c^2$」が成立します。これを三角形 $ABC$ にそのまま当てはめると、次式が導かれます。
$$d^2 = (x_2 - x_1)^2 + (y_2 - y_1)^2$$
距離 $d$ は必ず正の数($d > 0$)であるため、両辺の平方根を取ることで、冒頭の公式が自然と姿を現します。二乗することで正負の符号は必ずプラスになるため、「$x_1$ から $x_2$ を引くのか、$x_2$ から $x_1$ を引くのか」で悩む必要もありません。さらに、片方の点が原点 $O(0, 0)$ であれば、$(x_1, y_1) = (0, 0)$ を代入するだけで、座標平面 原点からの距離は $\sqrt{x^2 + y^2}$ という極めてシンプルな形へと収束します。