伊藤博文の死因とハルビン暗殺の真相|最後の言葉と暗殺理由の深層
伊藤博文の死因とハルビン暗殺の真相|最後の言葉と暗殺理由の深層を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。
初代内閣総理大臣の最期として語り継がれるのが、伊藤が倒れ際に残した「最後の言葉」です。随行者であった室田磧夫(貴族院議員)や秘書官たちの証言録によると、被弾直後の列車内におけるやり取りは極めて生々しいものでした。
担ぎ込まれた列車内でブランデーを少量口に含み、一時的に意識を取り戻した伊藤は、医師らに「撃たれたのは誰だ」と問いかけました。周囲が「閣下でございます」と答え、さらに犯人が朝鮮人(安重根)である旨を伝えると、伊藤は静かに次のように呟いたと伝えられています。
「俺を撃ったりして、馬鹿な奴じゃ(愚かな奴だ)」
この言葉の解釈には長年議論があります。「なぜ自分を狙うのか」という怨嗟ではなく、自身が推進していた対韓融和的な漸進論(強硬な早期併合に反対する立場)が暗殺によって崩壊し、かえって併合強硬派を台頭させてしまう未来を予見した嘆きであったとする見解が有力です。その後、深い昏睡状態に陥り、特段の法的な遺言状を残す猶予もないまま旅立ちました。