しだれ梅の剪定完全攻略!花が咲かない原因とプロ直伝の樹形維持術
しだれ梅の剪定完全攻略!花が咲かない原因とプロ直伝の樹形維持術の注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。
一般的な立ち性の梅(白加賀や豊後など)の剪定解説をそのまましだれ梅に適用してしまうことは、重大な失敗の引き金となります。両者の間には、樹形維持に関する根本的な思想の違いが存在します。
立ち性の梅では「内芽を残してコンパクトにまとめる」「開心自然形を目指して上方向へ骨格を広げる」手法が取られますが、しだれ梅でこれを実践すると、内側に枝が密集して日照不足と風通しの悪化を招き、カイガラムシやうどんこ病の温床となります。
もう一つの盲点が、施肥(肥料)の与え方と剪定強度のバランスです。剪定で強く切り戻した樹木は、失った葉面積を取り戻そうと強い栄養成長(枝葉を伸ばす作用)に傾きます。この状態で窒素分の多い肥料を過剰に与えると、花芽をつける生殖成長が完全にストップし、葉ばかりが生い茂る「葉勝ち」の状態に陥ります。肥料は12〜1月の休眠期に有機質肥料を少量与える「寒肥(かんごえ)」にとどめ、春以降の追肥は控えめにするのがプロの定石です。