80年代を彩ったハウスマヌカンとは?語源とブームの真実
80年代を彩ったハウスマヌカンとは?語源とブームの真実とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
一世を風靡したハウスマヌカンという呼称は、1990年代に入ると急速に使われなくなり、やがて「死語」へと追いやられました。その背景には、アパレル産業の構造変化と社会的な意識の変化という2つの大きな理由が存在します。
1. 言葉のイメージ変容と「水商売的ニュアンス」の排除
「マヌカン」という響きが、夜の飲食店で働く「お酒のお相手をする女性(コンパニオン等)」を連想させることや、『夜霧のハウスマヌカン』のヒットによって哀愁やパロディ的なイメージが定着したことをアパレル各社は懸念しました。自社の専門職としての誇りと健全性を保つため、大手アパレル企業を中心に呼び名を見直す動きが加速したのです。
2. 業界呼称の標準化(ファッションアドバイザー・ショップスタッフへ)
1990年前後から、大手アパレル企業や百貨店は「ショップ店員」「ショップスタッフ」、あるいは接客の専門性を高めた「FA(ファッションアドバイザー)」「BA(ブランドアドバイザー)」という公的な呼称へと統一を進めました。さらに1991年のバブル崩壊以降、高価格なDCブランドの独占市場は終焉を迎え、ファストファッションやセレクトショップが台頭。過剰に気取った「媚びない接客」そのものが市場から淘汰されていきました。