横展開とは?縦展開との違いや現場事例・失敗の罠をプロが徹底解説
横展開とは?縦展開との違いや現場事例・失敗の罠をプロが徹底解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
横展開の概念を正しく把握するうえで、最も対比として分かりやすいのが「縦展開(たててんかい)」です。ビジネスにおける両者の違いは、思考と行動が向かう「空間的なベクトル」と「目的」にあります。
横展開が「検証済みの知見を、同じレイヤーの横方向(他部署、他エリア、別製品)へ速やかに広げること」であるのに対し、縦展開は「一つの成功を足がかりに、同一領域をより深く掘り下げる、あるいは前後のバリューチェーンや別階層へ垂直に拡張していくこと」を意味します。
例えば、ある地方都市の商業施設に出店したカフェが大ヒットしたとします。このビジネスモデルを類似の地方都市10箇所へ同時に出店していく動きが「横展開」です。対して、その店舗のブランド力を活かして自家製コーヒー豆のオンライン通販事業(川下展開)に乗り出したり、高級ホテルへ豆を卸すBtoB事業を展開したり、上位価格帯のプレミアム旗艦店を立ち上げるような動きが「縦展開」に該当します。
このように、横展開と縦展開は二者択一の関係ではありません。事業を強固にするためには、まず特定の領域で縦展開を試みて独自の競争優位性を確立し、そこで確立した勝ち筋を組織全体へ横展開していくという相互の連携が欠かせません。