早稲田正門前・成文堂閉店の真相と跡地の今|学生街の変容を追う
早稲田正門前・成文堂閉店の真相と跡地の今|学生街の変容を追うの特集記事をお届けします。専門的な知識が満載です。
ここで一つ、ネット上で散見される誤解を正しておく必要があります。「正門店が閉店したということは、成文堂という会社自体がなくなってしまったのか」という疑問です。
成文堂は倒産・廃業したわけではありません。成文堂は書店チェーンとしての顔を持つと同時に、法律書や学術書を中心に刊行する歴史ある「出版社」としての顔を持っています。出版部門は現在も学術界で確固たる地位を築いており、数多くの法学体系書や研究書を世に送り出し続けています。
また、書店事業においても全滅したわけではなく、駅直結型の店舗や高需要エリアへのリソース集中を進めています。東京都内や埼玉県内を中心とした店舗網を再編し、収益性の高いビジネスモデルへの転換を図っているのが実情です。早稲田正門店の閉店は、企業全体の経営合理化と事業ポートフォリオ再構築の一環として下された冷徹な経営判断でした。