5月19日は何の日?世界王者奪取の歴史と神木隆之介生誕の真相
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5月19日を語る上で絶対に外せないのが、一般社団法人日本プロボクシング協会が定めた「ボクシング記念日(ボクシングの日)」です。その原点は今から70年以上前、1952年(昭和27年)5月19日に後楽園球場特設リングで行われた世界フライ級タイトルマッチにあります。
当時の日本はサンフランシスコ平和条約の発効直後であり、敗戦の傷跡と占領期の重苦しい空気が依然として色濃く残っていました。その特設リングで王者ダド・マリノ(米国)に挑んだのが、当時28歳の白井義男でした。雨が降りしきる寒空の下、4万人を超える大観衆が見守る中、白井選手は15ラウンドに及ぶ死闘を繰り広げ、判定勝ちで見事に白井義男世界王者奪取という日本人未踏の偉業を成し遂げたのです。
当時のラジオ実況に日本中が耳を傾け、街頭テレビの前には人垣ができました。自著や当時の回想録において白井氏は、「リングの上で手を掲げられた瞬間、日本中が泣いているのが分かった」と述懐しています。GHQの顧問医師であり白井氏の才能を見出して二人三脚で科学的トレーニングを導入したアルビン・カーン博士(Dr. Alvin R. Cahn)との国境を越えた師弟愛も、戦後日本の精神的復興を象徴する出来事として語り継がれています。単なる一スポーツの勝敗にとどまらず、打ちのめされていた日本国民に「世界に通用する」という誇りと勇気を取り戻させた決定的一瞬でした。