先天性内反足は治る?原因と最新ポンセティ法・装具治療の全貌【2026】
先天性内反足は治る?原因と最新ポンセティ法・装具治療の全貌【2026】について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をお届けします。
かつての医療界では、硬直した腱や関節包を大規模に切り開く観血的授動術が頻繁に行われていました。この術式は成人期以降に足関節の強い硬直や頑固な疼痛、変形性関節症を引き起こすリスクが高いことが判明しました。そうした暗黒期を覆したのが、アメリカのイグナシオ・ポンセティ医師が考案した先天性内反足のポンセティ法です。
ポンセティ法における先天性内反足の治る確率(初期矯正率)は95%前後と極めて高く、足本来の柔軟性と筋力を保ったまま治癒を目指す治療法として世界保健機関(WHO)も推奨しています。
具体的なアプローチとして、生後数日から1〜2週間の柔軟な時期に、医師の繊細な手技によって足の変形を徐々に整復し、大腿部から爪先までをギプスで固定します。先天性内反足のギプス治療期間は、週に1回の巻き替えを繰り返しながら、通常4週間から6週間程度(計4〜6本)で完了します。
ギプス矯正によって前足部の内転や内反が整った後、約80%〜90%の症例で仕上げとして行われるのが先天性内反足のアキレス腱切腱術です。「手術」という呼称に恐怖を感じる保護者も多いですが、全身麻酔で大きく切開する従来の手術とは全く異なります。局所麻酔またはごく浅い鎮静下で、極細のメスを用いて皮膚の上から突っ張ったアキレス腱を数ミリ切開(経皮的切腱)する処置であり、所要時間はわずか数分です。赤ちゃんの驚異的な組織再生能力により、切断された腱線維はギプス固定中の約3週間で自然に連続性を取り戻し、突っ張りのない柔軟な腱へと再構築されます。