日光グルメ新潮流!伝統の湯波から地元民熱狂の隠れ家名店まで
日光グルメ新潮流!伝統の湯波から地元民熱狂の隠れ家名店までの詳細解説を解説します。最新トレンドが詰まっています。
「湯波は淡泊な精進料理の脇役」という先入観は、現地の釜の前で一瞬にして崩れ去る。日光山輪王寺や神社仏閣の供物として発展した日光湯波は、京都の薄い一枚引きとは異なり、中央から二つ折りに巻き上げて引き上げるため、幾重にも層が重なる分厚い円柱状になるのが特徴だ。口に含んだ瞬間、濃厚な大豆の甘みと凝縮されたコクが溢れ出す。
取材班が訪れた老舗の職人は、「引き上げる温度と豆乳の濃度がわずか1度、1分狂うだけで食感が別物になる」と語る。甘辛く炊き上げた揚げ巻き湯波のジューシーさは、肉料理に匹敵する満足感がある。一方で、近年地元住民の日常を席巻しているのが、大谷川沿いの古い蔵をリノベーションした隠れ家カフェだ。そこでは、湯波を燻製にして地元野菜と合わせる前菜や、豆乳をホイップした特製カプチーノなど、自由な発想の限定メニューが提供されている。観光客が集中する昼のピークを外し、早朝や夕暮れ時に訪れることで味わえる贅沢なひと皿は、必食に値する。