沖合漁業とは?沿岸・遠洋との違いや不漁の真相を現場データで徹底解説

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沖合漁業が長年にわたり日本の大衆魚を安価に供給できた理由は、極めて高度にシステム化された集団漁法にあります。その代表格が「まき網漁業」と「底引き網漁業」です。

まき網漁業は、魚群探知機やソナーでイワシやサバなどの群れを探し出し、巨大な網で壁を作るように包囲して一網打尽にする漁法です。本船(網を巻く船)、探索船、灯船(光で魚を集める船)、運搬船などが船団を組んで操業するケースが多く、一度の投網で数十トンから数百トンもの魚を水揚げします。加工用缶詰や養殖用の飼料、鮮魚売り場に並ぶサバやアジの供給は、このまき網の機動力なしには成り立ちません。

一方の底引き網漁業(沖合底引き網、通称「沖底」)は、水深数十メートルから数百メートルの海底に向けて大きな網を沈め、船で曳航しながら海底付近に生息する生物を捕獲します。主な対象は、スケトウダラ、ヒラメ、カレイ、タラ、ズワイガニ、エビ類です。特に北海道から東北、日本海側の沿岸都市において、練り製品(ちくわ・かまぼこ)の原料となるスケトウダラの供給に不可欠な役割を果たしてきました。

このほかにも、初秋から冬にかけて夜間の光に集まるサンマを誘い込む「サンマ棒受け網漁業」や、日本海・太平洋沖で自動釣り機を連動させる「イカ釣り漁業」など、対象魚種の生態に最適化された漁法が発達しています。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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