弥生時代の髪型は身分で激変!美豆良の結い方と卑弥呼の真相を追う
弥生時代の髪型は身分で激変!美豆良の結い方と卑弥呼の真相を追うの要点を分かりやすくまとめてご紹介します。
弥生人のリアルな頭髪事情を知る上で欠かせない一次史料が、3世紀の中国史書『三国志』魏書東夷伝、いわゆる『魏志倭人伝』の髪型記述です。そこには当時の倭人(日本人)の風俗について、極めて明瞭な記録が残されています。
同書には「男子は無冠で、髪を束ねて頭頂や両耳の横で結び(露紒・ろけい)、女子は被髪屈紒(ひはつくつけい:髪を垂らし、あるいは後頭部で折り曲げて束ねる)」と記されています。この記述は、佐賀県の吉野ヶ里遺跡の復元髪型プロジェクトや、各地の環濠集落から出土する木製品・頭骨の調査結果ともピタリと一致します。
吉野ヶ里遺跡の墳丘墓や甕棺墓から出土した人骨周辺の微小遺物を分析すると、支配層の頭部周辺から植物繊維で編んだ紐や、ベンガラ(赤色顔料)が付着した木製装飾品の痕跡が確認されています。弥生時代になると、頭髪は単に伸ばしっぱなしにするのではなく、道具を用いて意図的に造形する文化が列島全域に定着したことが証明されています。