似ているようで全く別物?コンクリートとモルタルの違いとDiyの正解
似ているようで全く別物?コンクリートとモルタルの違いとDiyの正解の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
「見た目が同じ灰色なら、練りやすくて滑らかなモルタルで駐車場を作りたい」と考えるDIY初心者は少なくありません。しかし、現場の構造力学において、この判断は致命的な破損を招く引き金となります。両者の間には、目に見えない強度と耐久性の決定的な違いが存在するためです。
素材の強さを評価する基準の一つに「圧縮強度(上から押しつぶす力に対する耐力)」があります。一般的な配合において、モルタルの圧縮強度が15〜20N/㎟程度に留まるのに対し、適切に打設されたコンクリートは21〜30N/㎟以上の強度を発現します。この差を生み出しているのが、内部に含まれる砕石の「インターロッキング(噛み合い)効果」です。上からの荷重がかかった際、コンクリートは内部の石同士が突っ張り合って力を分散させますが、砂利の入っていないモルタルは衝撃を点や線で受けてしまい、せん断破壊を起こします。
さらに見逃せないのが乾燥時の「体積収縮率」です。モルタルは単位水量とセメント量が多いため、水分が蒸発する過程でコンクリートの約1.5倍から2倍近く収縮します。広面積に厚みを持たせてモルタルを単体打設すると、自重や乾燥応力に耐え切れず、クモの巣状のクラック(ひび割れ)が無数に発生します。これが、DIY駐車場や床面の使い分けにおいて「車が乗る土間には必ずコンクリート、10cm以上の厚み、ワイヤーメッシュ(溶接金網)の敷設」が絶対条件とされる工学的理由です。
また、屋外舗装を考える上ではアスファルトとの違いと耐荷重も比較対象に挙がります。アスファルトは石油由来の歴青材料を用いた「たわみ性舗装」であり、柔軟性があるため施工当日に車両を開放できる即効性や初期費用の安さが利点です。しかし、大型車が据え切り(停止した状態でのハンドル旋回)を行うと表面が凹んで轍(わだち)ができやすい欠点があります。これに対し、コンクリートは「剛性舗装」に分類され、一度硬化すれば2トンを超えるSUVやミニバンが日常的に据え切りを繰り返してもビクともしない圧倒的な耐摩耗性と数十年単位の耐用年数を誇ります。