高校を英語で言うと?米英の決定的な違いと学年・履歴書の表記法
高校を英語で言うと?米英の決定的な違いと学年・履歴書の表記法の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
なぜ「高校」という単一の教育段階を表す言葉に、これほど多くの混乱と誤訳が付きまとうのでしょうか。言語社会学の観点から分析すると、これは「近代国家における学制の成り立ちと階級構造の歴史」が言語にそのまま刻印されているためです。
アメリカは移民国家として、階層を問わず国民全体を統合するための単一・水平的な公教育(Common School運動)を推進したため、「High School」という画一的な名称が全土に定着しました。一方、階級社会の歴史を色濃く残すイギリスでは、上流階級の特権的教育機関であった「Public School(独立私立校)」と、大衆向けの義務教育である「Secondary School」が明確に分断されたまま現代に至っています。この制度的背景を無視して単語だけを1対1で置き換えようとする行為に、そもそもの無理が生じているのです。
この事実を踏まえた上で、国際的な場における「高校学歴のアピール」に関して、編集部では以下の明確な判断基準を提唱します。
【高校の経歴を詳しく説明すべき人】
- 海外大学への進学・学部留学を目指す人:GPAや履修科目(APコースやIBプログラムなど)が合否の決定打となるため、「Senior High School」の正式名称とともに、学年を「Grade 10〜12」で明確に伝達すべきです。
- 現役高校生・大学在学中のインターン応募者:実務経験がない段階では、高校時代の課外活動やリーダーシップ経験が唯一の評価材料となるため、部活動や資格を「During high school」のフレーズで論理的に語る必要があります。
【高校の経歴をあえて簡素化・省略すべき人】
- 社会人経験のある転職希望者:外資系ビジネスでは「大学以降の専攻と職務経歴(Work Experience)」のみが評価対象です。英文履歴書に高校名を長々と書き連ねる行為は、「自己のキャリアの棚卸しができていない未熟な候補者」というネガティブな印象を与えかねません。学歴欄は最終学歴に絞り、高校は省略するのがプロフェッショナルの選択です。