マトンとはどんな肉?ラムとの違いや極上の旨味・栄養と劇的下処理術
マトンとはどんな肉?ラムとの違いや極上の旨味・栄養と劇的下処理術に関する基本知識を徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。
インターネット上の掲示板やSNSでは、時折「マトンは安物で不味い」「硬くて噛み切れない」といった書き込みが見受けられます。しかし、これは昭和期から平成初期にかけて流通していた、冷凍焼けを起こした古いマトン肉の記憶に起因する重大な誤解です。
かつての輸入羊肉は、船便での長期冷凍輸送や解凍技術の不備により、ドリップとともに旨味が抜け、酸化した脂の嫌な匂いだけが強調されていました。
しかし現在、オーストラリアやニュージーランドからは高度な温度管理を施したチルド(完全冷蔵)コンテナによって、一度も凍結されないフレッシュな羊肉が航空・海上輸送されています。さらに、穀物肥育によって適度なサシを入れた高品質なマトンや、徹底した熟成管理を施したドライエイジングマトンなど、高級レストランでコースの主役を張るプレミアムな銘柄が次々と登場しています。
「ラム=高級、マトン=下級」という図式は完全に過去のものであり、現在の一流シェフの間では「味の深みと自己主張を表現するならマトン一択」という評価が定着しています。